夢酔い月
作詞・作曲 赤畠翔太

今一人迎える夜はあまりに静かでものさびしく
風に揺れる草花 流れる水 夜空の月

一人交わす杯 吹き抜ける風は僕の心をさらい
こぼれ落ちる雫は僕の犯した罪の証

二人の愛は やがて散りゆく花の
変わらぬ運命を受け入れ愛し合っていたのに

今君がここにいれば何を望み歌を歌うのか
前も見えない 滲んだ満月に歌ったこの歌よ


あの頃僕らはまさに壊れた時代のど真ん中に立たされ
ただ迫りくる闇に呑まれるのを待つだけだった

守りたかった あの日出てゆく君を
自分の事ばかり考え 君を愛せずにいた

だから君は僕を庇い 右腕に負った傷を隠し
全てを受け入れ 迫りくる闇へとその身を運ばせた


時に人は気付かぬ間に誰かを傷つけていたりする
でも君のことホントに思うなら過去は振り返らない

あの日の僕はあまりに弱く 見送ることしか出来なかった
大声挙げて呼び止められる様に生きて行きたい

もし君がここにいれば何を望み歌を歌うのか?
今夜は一人月とグラスあわせ癒えぬ思いを歌う


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